9月新入荷:書籍編
6/梨
とあるデパートの「屋上遊園地」。
峠道に存在した石塔。
23分45秒の動画記録。
種苗育成のためのガイドライン。
幽霊の死体。
エレベーターに響く声。
人間が最も根源的に恐れる「死への恐怖」を呼び起こす6篇構成の読んだら一生恐怖が続く、読者を傍観者にさせないホラー小説
怪談の仕掛け/伊藤 龍平
近年、怪談会や怪談イベントが人気を集め、怪談の動画コンテンツも盛んに配信されるようになっている。なぜ、今も昔も、恐怖を感じさせる怪談は人を引き付けるのか。そもそも、怪談を怪談たらしめているものは何なのか。
怪談の基本を声の文化として捉え、怖がらせたい語り手と怖がりたい聞き手の関係性のなかで生成する怪異をめぐる話として怪談を位置づけ、話し手と聞き手の共犯関係や特定の感情を呼び起こさせる話の型・装置に着目して、「怪談とは何か」「怪談と恐怖の関係とは何か」を明らかにする。
犬神家の戸籍/遠藤 正敬
日本の家族制度の転換期の象徴がわかる!
横溝正史はなぜ金田一を“結婚させなかった"のか?
戦後の転換期、すなわち敗戦から民主化へと向かう新旧の制度や慣習が入り交じった時期に書かれた、横溝正史の代表作にして、探偵小説の金字塔『犬神家の一族』。
犬神家の複雑かつ血みどろの人間模様を紙上で規定していたのは「戸籍」であった。
精緻な読解と検証を通じて、日本社会に根強く残る「血」や「家」の秩序と価値観を炙り出す、血に塗れた「紙の上の家族」の日本史。
0コメント